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櫂の木

わたしが教会の住人となって三十数年

そのうちの約三年間ほど
教会を離れ
某所で
一人暮らしをしていた

もうかれこれ十五年位前のこと

その頃のわたしは

今思えば
 心を病んでいた

自分の境遇を恨めしく思っていたし
わたしのことを知る人が
一切いない街へ行きたいと思っていた

いつも此処から逃げたいと考え
自ら
己のこころとからだを傷つけることに
没頭していた

休日は
独りあてもなく
車で遠くへ出かけた

ある秋の日
わたしは
とある場所へ行き着いた

そこには
巨大な櫂の木が一対
丁度紅葉の見頃を迎え
見事に色づいていた

もう夕方
その場所は閉館間際で
人もまばら

綺麗な櫂の木を見つめていると
こころが心底泣けてきた

暫し時間が過ぎ・・
わたしは
改めて櫂の木を仰ぎみると

~幸せな顔でもう一度来るから~
そう櫂の木に強がりであてもない誓いを立てた


紆余曲折を経て
数年後に
その誓いが果たされるまでの間
どんなときも
櫂の木
わたしのこころ
傍らに寄り添ってくれていた


・・あれから
   何回目の秋を迎えたのか

櫂の木
今年もあの場所に静かに佇んで
彩りの季節を待っているはず




追伸:櫂の木
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